ジャズの流れる店

昨日に引き続きBGMのお話。

例えば「ジャズの流れる居酒屋」。
バーにジャズは昔から王道ですが、何で居酒屋でジャズ?
でもこの手の店は、全国に掃いて捨てるほどあるはずです。
昨今、居酒屋のみならず、カフェに蕎麦屋にラーメン屋、焼鳥屋……とどこでもジャズが流れています。さすがにチェーン系の回転すし店で皿と一緒にジャズが流れていたのには少し脱力。


……というよりいつからジャズは一昔前のエレベーターやホールで流れる「何とか楽団」のムードミュージックのようになってしまったのでしょうか?
ジャズという音楽に抱く架空の「おしゃれ」「アダルト」「クール」などの固定概念が一部の所詮は張りぼてのような飲食チェーンのイメージ戦力と合致した?なんでもかんでも、どこでも「とりあえずジャズでも……」は勘弁してほしいものです。ジャズってそんな音楽?

ジャズは黒人の民族的な側面をルーツに持ちながらも、いつも大衆的な流行歌、時代とともに最先端の音として進化しながらも、やがて老いて死にゆくます。21世紀の現代では資本主義的な商業活動において再利用される過去異物にしかない、すでに死んだ音楽なのかも知れません。

自分の店にどんな音楽流すか?
(音楽好きの)開業志望者は誰しも一度は夢見る妄想です。

例えばグレン・グールドが流れる寿司屋。
絶対に店主は変人です。偏屈です。変な特注の椅子でぶつぶつと唸り声を上げながら手袋で寿司を握ってそうです。絶対に行きたくない店ですね。

例えば黒人ブルースの流れるフレンス料理店。
泥臭いダミ声と“おふれんち”なエスプリとがミスマッチ、でも意外に興味深々かも?

あれこれといろいろ想像すると結構面白いものです。



     ………だからBGMは侮れません。



テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

プロフィール

TIPO

Author:TIPO
大阪豊中、ブラジルをコーヒーと音楽で楽しむ店“Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA(チッポグラフィア)”の店主(と時々連れ合い)。2005年12月に開店して以来、気合で毎日更新中。果たしてどこまで続くのか意地になってます。

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