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大阪豊中、ブラジルコーヒーの店「Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA」のブログ。メニューやお店情報、ブラジル、音楽、ジャズ、コーヒー、焙煎、映画、活字等、毎日更新!

見栄えのしない

さて問題です。
ブラジルのコーヒーはどちらの写真でしょうか?

見栄えのしない絵2

見栄えのしない絵1

答えは画像をアップした本人すら怪しく、
一方がマンデリン(上の黒い方)のため
焙煎度合で判断はできるものの大して違いはありません。

つくづく思います。
コーヒーは見栄えというか、変化に乏しいものです。

品種による微妙な形や大きさの違いはあれども、
基本的に豆の差は色の明度差(焙煎度合)です。
スペシャルティであろうが、コモディティであろうが外見に差ほど変化はありません。
抽出された液体に至ってはもっと極端。

闇夜のカラス

漆黒の闇です。
闇夜のカラスとはよく言ったものです。
暗闇の中でメスガラスが「ミス・クロウ」を競っていても誰も判断しようがありません。
米軍に暗視スコープでも借りてこなければ多分無理。
雑誌など、写真で商品紹介する場合でも、
存在するのは容器(カップ)の違いのみで、液体そのものの差異ではありません。

つくづく地味な商売です。
近年、この地味さへの反動が流行りのアレンジコーヒーでしょう。
ラテアートやら、カクテル風のビバリッジコーヒーなどなど……。
合わせて自他称ともに「バリスタ」と名乗り、
コーヒー屋のサービスマンが急に若者の憧れの花形職業となりました。
これら商品の見栄えはともかく、
残念ながら肝心のコーヒーの原点(抽出されたカップの液体)
に迫るほどどんどん地味になります。

余談ですが、うちでは決して「バリスタ」とは名乗りません。
死ぬまで単なる「コーヒー屋」です。それ以上でもそれ以下でもありません。

そして地味さは外見だけでなく、価格にも表れています。
コーヒー1杯の価格は概ね数100円前後。
一部1000円を超える店があっても、コーヒーそのものというより、
付加価値のサービスを含めた特殊な価格設定でしょう。

(ウン年もののオールドコーヒーとか
ごくごく限られたマニアの世界もありますが、これはあえて無視)

同じ飲料でも、酒は結構天井が高く、何10万のビンテージワインなどはアタリ前。
価値を求めて払う人は、惜しみなく払うでしょう。

 「ママ!よっしゃ、今晩はドンぺり抜いてくれ~」
 「ハ~イ!****さん、ドンぺり入りました~」

なんていうバブルな会話が昔も今も実在するのかは知りませんが、

 「よっしゃ、20年物のビンテージ・モカ・マタリで豪遊や~」
 「カップ・オブ・エクセレンス1位入賞農園でアイスコーヒーや~」

なんていう台詞は虚実問わず聞いたことがありません。

確かにコーヒー屋は見栄えのしない地味な商売です。

なぜそれでは自分がコーヒー屋をやっているのか?
決して隠された大げさな真理があるわけではなく、
コーヒー並みに地味な自分の性向故ともっとシンプルにコーヒーが好きだからです。



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プロフィール

TIPO

Author:TIPO
大阪豊中、ブラジルをコーヒーと音楽で楽しむ店“Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA(チッポグラフィア)”の店主(と時々連れ合い)。2005年12月に開店して以来、気合で毎日更新中。果たしてどこまで続くのか意地になってます。

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