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大阪豊中、ブラジルコーヒーの店「Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA」のブログ。メニューやお店情報、ブラジル、音楽、ジャズ、コーヒー、焙煎、映画、活字等、毎日更新!

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

原作付きの映画はジャズのスタンダードのカバーに似ている。

ベンジャミ~ン! 

カバーソングは、オリジナルの解体と再構築が基本。
その人なりの解釈の世界であり、双方を比較する楽しみも生まれる。
オリジナルに親しんでいた人にとっては、
新たな解釈に一喜一憂して思わず突っ込むかも知れない。

今回、オリジナルであるF・スコット・フィッツジェラルドの原作は未読のため、
映画で初めてこの物語に接する。

まことに現実離れしたホラ話である。

映画『約三十の嘘』の台詞のよると
一つ大きな嘘をついたら、三十個の小さな嘘をつかないと成立しないらしい。

この現実離れした物語で2時間半にも渡り、
観客をだまし続けるには無数の嘘を重ねているに違いない。
でも結果、思惑とおり騙され、
たっぷりとよくできたホラ話を堪能してしまった。

ちなみに、映画の「嘘」には途方もなく金がかかる。

宇宙船もエイリアンも出てこないけど、
1カット、1カットの背景に塗り込められた
アメリカ映画的な莫大な「資本」の匂いが漂う。

その点作家は原稿用紙を埋める、
あるいはタイプライターやらパソコンのキーをたたくだけで、
想像力が駆け巡り、何事も可能となる。
そこに資本の匂いはない。

せっかくだから、原作を読むことにしよう。
行間からいったいどんな物語が醸し出されているのか?
「観てから読むか」「読んでから観るか」楽しみ方はいろいろである。

ちなみに映画を見て原作に返り、失望したこともある。
ジョン・コルトレーン“My Favorite Things”を聴いて、
映画のジュリー・アンドリュースの歌声に帰っても
「なんじゃこれは~?」と戸惑うことと同様である。
実例、映画『大いなる遺産』

時々無性に観たくなる傑作

興行的には地味だったけれど、個人的にはたまらなく好きな映画である。
映画の後、ディケンズの原作に挑戦したが物の見事に完敗、
古臭い説教じみた話に思わず途中で放棄した。
やはり、映画の良さと原作の良さは別物。

さてさて、今回のフィッツジェラルドはいかがなもんでしょう?



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プロフィール

TIPO

Author:TIPO
大阪豊中、ブラジルをコーヒーと音楽で楽しむ店“Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA(チッポグラフィア)”の店主(と時々連れ合い)。2005年12月に開店して以来、気合で毎日更新中。果たしてどこまで続くのか意地になってます。

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