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大阪豊中、ブラジルコーヒーの店「Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA」のブログ。メニューやお店情報、ブラジル、音楽、ジャズ、コーヒー、焙煎、映画、活字等、毎日更新!

“OS TRES BRASILEIROS”のためのライナーノーツ

蛇足かも知れないが、先日登場した3周年記念ブレンド
“OS TRES BRASILEIROS”のためのライナーノーツ。

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自由が与えられた。果たして何をすべきか?

卸先からの依頼品ではないので、店の裁量で企画できるブレンドである。
決まっているテーマは「3周年記念」のみ。
テイストや豆の種類、焙煎方法などに一切制限はないが、
できることなら何とか3年間の過去の「経過」の集大成と
これからの日々訪れてくる未来への「展望」を感じさせたい。
隠されたテーマは“3”である。

制約なしといわれると、密かに制約を作りたくなるものである。
目指す味わいに対して、適切な素材を配し、個人的なこだわりどころで自らを縛りたくなる。
原価無視の牛肉やカニやら高級食材盛り沢山のラーメンが決しておいしくないのと同じ。

ブレンドとジャズの相似性については以前にこのブログでも書いた。
ブレンドにおける、豆の組み合わせは、ジャズの楽器編成と似ている。
ストレートはソロ、ブレンドはグループ。
ソロは個人ポテンシャルのみで勝負して、潔いが自ずと限界がある。
対して、グループは個人ポテンシャルの有機的、偶発的な相乗効果があり、
足し算以上の結果が得られる可能性を秘めている。

3種類の豆を配する、これが第1の制約。
“3”はミニマムでシンプルだけれど、何かをなすには十分な数である。
三位一体の父と子と聖霊じゃないけれど、昔からこの単位は常に使い込まれている。

今回は3周年ということもあり、ジャズの王道編成ピアノトリオを想定する。
さてピアノ、ベース、ドラムに誰に配するか?そしてリーダーは?
ピアノがメインであっても、リズムセクションが肝なのはジャズと同様。
ブレンドのリズムセクションは味わいのベース部分をつくり、全体をつなぐ役割を持つ。

そして豆のラインナップをブラジルのみに絞ることにする。
これが今回の第2の制約である。
“Cafe do BRASIL”というショルダーロゴの通り、
チッポグラフィアは「ブラジルコーヒー専門店」という思いを込めてきた。
原点回帰を図り、ブラジルのみでブレンドを企画する。
本来、ブレンドはテイストの異なる各国の豆が相乗的に味わいを作り上げるのが通常で、
これはセオリーから外れた方法であり、もちろん初めての経験である。
ブラジルばかり混ぜて、果たしてブレンドといえるのか?

手元にあるブラジルは3種類。
ドイスイルマンス農園(ミルクチョコレートのような)、セーハネグラ農園(アデミール・ミアケ)、
そしてサントスNO.2である。
極端なテイストに差がないのであれば、焙煎を変えるしかない。
イメージとしては、ドイスイルマンスのチョコレートフレーバーを活かし、
残り2つでそれを引きたてるように包み込む感じ。
いつもより深めに煎ったドイスイルマンスをピアノでリーダーとし、
浅~中煎りのセーハネグラとサントスのリズムセクションで支える構成だ。
ミックスしてみると明度の差があり、マーブルチョコレートのよう。

イメージはマーブルチョコレートです

次はネーミング。
いつものようにCDラックを漁る。
ぴったりのタイトルが見つかった。
オス・トレス・ブラジレイロス『真夏の夜のスキャット』である。

ブラジル人、三人寄れば姦しい? 

今回のコンセプトにぴったり、まさに「3人のブラジル人」である。
ポルトガル語のため商品名としては覚えにくい、頼みにくいのが難点だが、
コンセプト優先でこれに即決定。

ここまでは机上の空論、
店を営業しながら、独りブレインストーミングした結果である。
焙煎は今週火曜日にぶっつけ本番で挑戦。
完成した豆は店頭の冷蔵ショーケースで出荷を待っている。

基本的にコーヒーを判断するのはいつもそれを嗜む人自身であり、
それをつくるひとの理屈は不要。
だからこの文章は蛇足である。
さぁ、どう味わうかはお客様次第である。
このアタリ前の事実には、いつも期待と不安が伴う。





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プロフィール

TIPO

Author:TIPO
大阪豊中、ブラジルをコーヒーと音楽で楽しむ店“Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA(チッポグラフィア)”の店主(と時々連れ合い)。2005年12月に開店して以来、気合で毎日更新中。果たしてどこまで続くのか意地になってます。

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