Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA

大阪豊中、ブラジルコーヒーの店「Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA」のブログ。メニューやお店情報、ブラジル、音楽、ジャズ、コーヒー、焙煎、映画、活字等、毎日更新!

音楽との出逢い

実はコンピレーションって結構好きなのである。

結構の音楽好きでも、コンピ嫌いという人も多い。
それはそれで何となくわかる。
持っていることによるその音への支配欲というか、所有性は薄く、フェティシュな収集性は喚起されない。
なんか邪道な感じはするのだろう。

珈琲通はやっぱりストレートでブレンドは素人とか言う俗説に似ているかもしれない。

でもコンピに求めているのは、出逢いなのだ。

誰かの私的な偏愛曲であったり、あるテーマに応じたチョイスや編集であったり、
何よりも自分が知らなかった音楽との出逢いなのだ。
コンピを通じて出逢った曲から、そのアーティストのオリジナル盤へと遡ったり、
その曲から別のアーティストを探したりする旅がある。
自分が知らなかった、出逢えなかった素晴らしい音が世界にあることが悔しいのだ。
そんな旅のきっかけのひとつがコンピレーションなのだ。

ディスクガイドも同じかもしれない。
一見素人向きの入門書の様でありながら、誰かの偏愛するものを集めたガイドって、
全てが自分の嗜好にあうことはなくても、これぞという1枚に出逢えるきっかけのひとつだ。

なんかそんな音楽との出逢いをイベントで生体験できないかとずっと思っていた。
目利きによる生でのディスクガイドを実際にその音を聴きながら楽しめたら最高だろう!

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日曜日のイベントはそんな思いで企画したものなのだ。
お馴染みの中川ワニさん。

中川ワニジャズブック

本業は珈琲焙煎人ながらジャズのガイド本を出すなどのジャズマニア。
そして関西のジャズフリーペーパーの編集でデザイナーの藤岡宇央さん。
誌面やイベントを通じて現代ジャズの発信を根強く行っている。

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最後に京都の古書 善行堂の山本善行さん。
古書ソムリエとしての著書も多数で「WAY OUT WEST」にもジャズコラムを連載中。
実は結構のジャズマニア。

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間接的なニアミスはあっても、この三人が一堂に会するのは初めて。
それぞれに事前に

 「朝に聴きたい音楽」
 「昼に聴きたい音楽」
 「夜に聴きたい音楽」

というお題で3枚の音楽をチョイスていただいた。
それを当日イベント会場で実際の音と共に発表する。

3人×3枚の音楽との出逢いが待っている日曜日の昼下がり。

9枚の中から、一生モノの音と出逢えるかもしれない。
毎朝出掛ける前に聴きたくなる曲があるかもしれない。

中川ワニさんの珈琲と共に楽しむ、そんな音楽との出逢いのイベントを思い描いている。

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情報が人をつくる

最近知ったのだが、Bob Dylanがホストを務めるラジオ番組があり、
そこで流れた曲を集めたのがこのアルバム。
シリーズ化されており、数種類発売されている。

Bob Dylanのラジオ
未聴なのだが、欲しくなってきた。
近いうちに一気にポチりそうな予感。
Dylan本人や彼の発表する音楽よりも、普段聴いている音楽に興味がある。
盗み見感覚というのだろうか?
誰かの本棚やレコード棚を端から端まで密かに覗き込む感覚に近い。
このオムニバスアルバムには、
ソングリストを見る限りジャンルレスで雑多な音楽が詰まっている。
その行間に勝手な想像力を加え、聴きこむのがかなり快感に違いない。

人はどこまでも主観的にしか世界に接することはできない。
人と人も同様。
二人が愛し合おうが、憎み合おうが変わりない。
相互理解なんて人類の創生から、そしてこれからも未来永劫絶対にあり得ない。
何となく理解した気になるだけで、単なる誤解や自分都合の曲解。
どこまでも主観的に世界において、唯一周囲に接しているのは、
五感をはじめとする感覚器を通して得た情報。
情報が世界をつくり、情報が他者をつくる。
理解できない他者を少しでも理解したい(あるいは理解した気になりたい)から、情報を読む。
それは言葉や仕草であったり、服装や好きなものなど物理的に、そして表層的に現れる現象面。
Dylanの好きな音楽というのは単なる記号かもしれないが、
その情報によって、主観的世界ではBob Dylanがつくられるのだ。
世界の果てや奇跡を見たいとは思わないが、特定の興味がある誰かのCD棚などは見たい気がする。

例えば中川ワニ氏の抱える4000枚は一度は拝んでみたい気がする。


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2010年の音楽

音楽の嗜好は1年位のサイクルで大きなうねりで変化していく。
大分類ではジャズ、女性ボーカル、ブラジルがその顔ぶれ。
今年は圧倒的にブラジル寄りにうねった年だった。
逆にピアノトリオや女性ボーカルは本当に聴かなくなった。

再発やら新録やら混在しているが、
2010年度に新規で購入して聴いた音から印象に残ったものを順不同で。


KEITH & HADEN

MARC

enrico

dadi

Djavan
Seu Jorge

Carlinhos Brown

vinicius

onda vaga

jimi hendrix



強引に10枚にしてみた(一部力技あり)。
来年は枚数は減らして(即ち無駄なお買い物はしない)、
密度の濃い素晴らしい音に出会いたいもの。
過剰な脂肪摂取は家計や家庭、棚に優しくない。
棺桶にはCDは持っていけないので、ほどほどに楽しみたい(でも無理)。

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ONDA VAGA

ONDA VAGA『FUERTE Y CALIENTE』



アルゼンチンのバンドらしい。
ジャンル分けできないミックスな音である。
ヘロヘロコーラスに、ジャガジャガとアコギをかきならし、トロンボーンが能天気に歌う。
どこかパンク的でもある。
なにせカバー曲がラモーンズ「HAVANA AFFAIR」だもの。
フォーキーかも知れない。
スパニッシュなギターの甘いメロディーが流れる。
このゆるいテキトウ加減は、NOVOS BAIANOSとかに通じるものも感じる。

余りにも気に入ったのでブログで登場。
YouTubeでアップされている正規か海賊かは知らないが、
タイポグラフィがお見事なPVもかなり楽しめる。

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好きだから

行動原理のひとつに愛情がある。
それは人や物に対して好きだからという感情的な衝動を基盤に行動すること。
青臭い衝動だというのは承知しているが、
同時に愛情ほど行動に強く作用する力はないだろう。

商売も同様。
マーケティングやら消費者心理を駆使しても、
最初的には人が人を介する商品は、愛なしには成し得ない。
売り手が自ら愛情を抱き、誰かに届けたいのが究極商品であり、
それを受け取った人に好き、おいしい、気に入ったなどの愛情が生まれば理想的なやりとり。
特に店主、スタッフの個性やカラ―が濃厚な個人商店の場合、
画一的な広範囲の商品ではなく、自分が好きなものを前面に打ち出していくことが必要な気がする。

自分はコーヒー屋ではあるが、同時に単なるコーヒー好きでもある。
よくいわれるように、他人の淹れたコーヒーが一番おいしい。
誰かのコーヒーを飲むのも好きだし、その人の思いや話も聞いてみたい。

音楽好きではあるが、自分の好きなものが絶対なのではなく、
誰かが愛してやまない音があれば、やっぱり体験してみたくなる。
音楽と同時にその人の個人的な思いも聞いてみたい。

カレーも同様。
多分、毎日カレーを食していても飽きない。
無意識のうちに週に何度も食べている場合だってある。
ある人を個人的に少しでも知っている場合、思いが一杯の料理は絶対食べたくなる。

現在ブログのトップに広報されている3つのイベントは、
すべて自分たちが好きだからという思いで企画されたものである。
少しでも興味があるなら、当日一緒に体験できたら幸いと思う。
青臭いけどやっぱり大切なような気がする。

好きついでに最近聴いたピアノトリオで最良の逸品。

今年のベスト10入り間違いなし

フランス人らしい。disques dessineeの取り扱いだが、他で見たことがない。
オリジナルばかりだが、本当に素晴らしい1枚である。
ハラハラとこぼれ出てくるようなメロディーが全篇に溢れている。
M-9“Adeus Melancolie”なんかは、おかずにすれば白飯3杯はお替わりできそうな曲。
どうも個人的には「メランコリー」という単語に弱い。タイトルだけで泣けてくるのだ。
間違いなく2010年のベストテンに入る作品だろう。

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Carlos Aguirre Grupo

最近ようやく入手した“Crema”です。

最近のお気に入り

お気に入りです。
新しい音を探す行為は焼畑農業みたいなものです。
ある場所に長く居続けると当然、焼いて耕すべき土地がなくなり、
仕方がなしに別のエリアへと移動します。
ピアノトリオには結構長居しましたね。
でもそろそろいささか食傷気味。
代わりにしばらくは古巣のブラジルと女性ボーカルものをほじくっていました。
そんな時に新鮮に出会ったのがアルゼンチンでした。
タンゴではないアルゼンチン音楽から吹く風が何と心地よいこと。
最近のプチブームはこのカルロス・アギーレ関連です。
関西のレコード屋では入手が困難なため通販を駆使しながら聴き漁っています。
早速この盤を流していると「コレ誰ですか?」の反応が……。
思わず嬉々としながらも、
さりげなく、そしてそっけなくアルゼンチンのカルロス・アギーレと答えました。
これは実話です。

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Radka Toneff

HMVで入手したライブアルバム『Live in Hamburg』

傑作ライブアルバム

この人はブログでしばしば登場する(ココココをクリック)。
アナログ探しをするほどの気力はないけれども、再発されたCDは全部あるはず。
このライブアルバムも文句なしの傑作。
選曲も素晴らしく、さらにはドラムはALEX RIEL、
ベースのARID ANDERSENはうねうねと歌バンにふさわしくないソロを。
夭折したのが惜しまれる人である。

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ジャズ教室ではない、ジャズを聴く会

13日開催の「中川ワニのジャズと珈琲漫談会」までいよいよ2週間弱となりました。
今週中には中川ワニさんも大阪入りの予定、各地のレコード屋で目撃情報が相次ぐはずです。
今回はエントリー数が少なく、まだまだ受付中です。お気軽にお問い合わせください。

さて、今回で何回目だったのか主催者自身が怪しいのですのが、
年3回程度開催のチッポグラフィアお馴染みのイベントです。
時々お問い合わせを受けるのですが、

 「ジャズ聴いたことがないのですが大丈夫でしょうか?」

 「全然ジャズに詳しくないんですけれど大丈夫でしょうか?」

断言します。大丈夫です。
この会は別にジャズにうるさいマニアのためのジャズ教室ではありません。
そのため音楽かコーヒー、あるいは中川ワニさんのいづれか少しでも興味があれば大丈夫です。
事前に進行やプログラムをギチギチに決めず、
中川ワニさんをホストとして音楽をコーヒーを楽しんだいただく会です。

コーヒー始めて15年目中川ワニさん

ワニさんには毎回100枚程度のコレクションを持参していただいております。
知識やうんちく抜きで同じ場所、同じ時に一つの音楽を共有することができます。
この会で偶然出会った音楽がお気に入りの一枚となるかも知れません。

さらには最近では参加者自身が
お薦め盤を持参して発表していただくこともできます(もちろん強制ではありません)。
気になる方は是非今回も最近見つけた自分だけのお気に入り盤をご持参ください。
中川ワニさんと三村さん(ジャズ専門店ミムラ 店主)の突っ込みも楽しめます。

なるほどそれなら
……と思ったあなたはすぐに(06)6849-6688までお電話を!!
まだまだ受付中です。




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持っていること、持ってないこと

暇なため、レコードラックをほじくっている。
出てきたLPがこれ

1480円という値札まで付いていた

JAMES BROWN がプロデュ―スしている女性シンガーらしい。
1480円という無地の値札が付いているがどこで、いつ買ったのかは全く記憶にない。
全然覚えていないんだもん。だから初めてのような新鮮な気持ちで針を落とせる。

……というよりそれ以前に「持っていること」すら記憶していなかった。

「持っていること」を知らない場合、果たして「持っている」といえるのだろうか?
そんなCDやLPが山のようにある。全く合理的でも、論理的でもない。
コレクターというものは概ねそいうものかも知れないが、
それでも後生大事に「おもちゃ」を棺桶に入るまで抱え続けるのは、
時折、記憶にない記憶(アーカイブ)をほじくり、something を発見した時のため。
新規購入とは違った喜びが、復活新規には秘めている。

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Alice Claire Ranieri Quartet

 今日のお題はこのアルバム

買う気が失せる意味不明ジャケット

肝心な音のお話ではなく、
インナースリーブを含むジャケットをプロファイリングしてみる。
といってもレクター博士以降知られるようになった犯罪心理学に基づく、犯人分析ではない。
プロファイリングとは行動心理学に基づく確率論のことらしい。
典型的な男性脳である店主は日々因果律ともいうべき、原因と結果の連鎖に悩ませれている。
身の回りで起こった現象には必ず原因があり、必然的に導かれたものだと考える。
それが不都合な真実であれば、なおのこと原因を分析し解決の方法を模索する。
例えば

  最近お客様が少ない
    ↓
  原因(天気、景気、立地、商品、流行、接客など)を推測する
    ↓
  原因となる項目を仮定する
    ↓
  対策を考慮、実行する
    ↓
  結果(来店数)を比較検討し、分析する(以下繰り返し)

と勝手に解決志向を気取り、こね繰り返して悩むのだ。
ちなみに原因が不明な結果(神の見えざる手?)が一番堪える。

さて本題。
Alice Claire Ranieri(以下アリスさん) とはいかなる人物なのであろう?
この盤のジャケットだけをネタに勝手にアリスさんを帰納法的にプロファイリングしてみる。
当然のことながら、すべて店主の脳内の妄想であり、いかなる事実にも基づかない戯言である。

Alice Claire Ranieri - voice
Andrea Frascaroli - piano
Stefano Cesare - bass
Gianni Di Renzo - drums

という編成のピアノトリオをバックにした女性ボーカルである。 
まず気になるのが“vocal”ではなく“voice”
と肉声を楽器と並列して表記している。
何となく、共に演奏するというボーカル+雇われの歌バンではない意気込みが感じられる。
同じ点はこの4人で四重奏(Qartet)とグループ名表記している点にも表れている。
次作も同じメンバーで固定なので、
アリスさんとは同級生や友人同士など古くからの付き合いかも知れない。
さらに下世話な勘繰りをすれば極めて良くあるお話だが、
アリスさんはメンバーの誰かとできているのかもしれない。
アリスさんは「私たちはいつも4人!4人でひとつのバンドよ」と言いたいのか?
それとも自分だけフロントで目立つのが苦手なちょっぴり地味な性格なのか?
インナースリーブのグループ写真も同様。
4人が並んだポートレイトだが、よくある中央に女王様とその家来3人組
といったものではなく、アリスさん右端に地味に写っている。
普段着でスタジオの裏で適当に撮ったような写真である。
ロングショットのため虫眼鏡でもないとおじさんのスケベ心はくすぐれない。


 ちなみに別嬪。次作のジャケットである。

買いたくなるキュートなジャケット

これならスケベなオヤジがだまされて買ってしまうだろう(店主もしっかり買った)。
しかし何かあったのだろうか?
レコード会社の営業マンに、

 「もっとさぁ~アリスのルックスをビシバシ前面に出してぇさぁ~いこうじゃん」

と諭されたのだろうか?その結果、
インナースリーブにはちゃんと女王様とその家来写真もフューチャーされている。

しかしこのジャケットはひどい。
アブストラクトな現代美術をアップで載せても、
購買意欲は地底奥深くまで沈殿するのばかりである。
ひょっとしてこれも古くからのお友達の作品かも知れない?
お付き合いで「俺のベストワークだぜ!」と押しつけられたのかし知れない。
当然「これじゃねぇ」と芳しくない売上枚数の結果、

 「いいねぇ!いいねぇ!やっぱこれだよ!ルックス活かしていこうじゃん!」

と営業マンに諭された結果が次作ジャケットである。
果たしてこのアルバムは売れたのだろうか?

確率論的に見れば、
人が行う何かしらの行動の背景にはその人物の持つ性格や行動特徴があるはず。
もちろん…………な人は…………をしやすいという大雑把な傾向程程度のもの。
単なる思い込みともいう。
時々、無意識に勝手に何ちゃってプロファイリングを実施している。
例えば、お客様のオーダーを予想するとかその程度の些細なことだが。
だからどうしてん!といういつものネタ。肝心の音楽はいずこへ?



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